拡大床
一般的に矯正というと、歯を抜くイメージがあるようですが、
必ずしも歯を抜かなければいけないというわけではありません。
レナデンタルクリニックでは、
“可能な限り健康な歯を守りながら治療を行う”
という方針をとっています。
矯正治療も同様で、できるだけ歯を抜いたり削ったりせずに治療を行なっています。
そのためには歯がきれいに並ぶためのスペースをつくる必要があり、
その一つの方法として ”拡大床” を使用しています。
※状態によっては拡大床を使用しなくてもよい場合もあります
※拡大床は他の矯正治療と同様に保険適用外となります
拡大床とは?
歯がきれいに生えるスペースが足りない場合や上下の歯並びの関係から、
上顎や下顎の歯を頬側(外側)に動かし、歯列を拡大させることで抜歯したり
歯を削ったりせずにスペースをつくる装置です。
装着する時間が短くなると計画通りに治療が進まなかったりすることがあり、
注意が必要ですが、食事や歯磨きの際の取り外しやネジの調整は患者さん自身で行えます。
− 適応 −
八重歯などの凸凹の歯(叢生)や出っ歯(上顎前突)、
受け口(反対咬合)、深い咬み合わせ(過蓋咬合)などです。
この場合はマウスピース矯正やワイヤー矯正と併用して治療を行います。
また、歯並びによっては取り外し式ではなく固定式の拡大装置を使用することもあります。
【拡大床の特長】
1. 歯を抜かずに矯正できる
歯の生えるスペースをつくり歯並びを整えるため、抜歯や歯を削らずに、
健康な歯(天然歯)をできる限り残して矯正治療が行えます。
2. 噛み合わせの高さ改善や骨格にアプローチする
顎の骨も拡大できるため、骨格のバランス改善につながります。
3. 鼻腔を広げる効果を期待できる
上顎の骨を広げることで鼻づまりなどが解消され、口呼吸から鼻呼吸への改善が期待できます。
4. 取り外しが可能
調整や取り外しはご自身で行うため、生活スタイルに合わせて便利に取り外しができます。
ストレスなくゆっくり食事を楽しんだり、ブラッシングもしっかり行えます。
5. 目立たない
1日約14時間以上装着する必要がありますが、装着時間さえ守ることができれば
外出時やどうしてもという時には取り外せるためストレスを軽減できます。
− デメリット −
使用時間が短いと治療期間が長くなる
装着時間が不十分だと歯の動くスピードが遅くなり、治療期間が長くなります。
装着するのを忘れてしまったり、長時間の外出の間装着していなかったりすると
十分な効果が得られないので注意しましょう。
紛失に注意!
取り外しができるため、
装置を落として壊したり失くしたりしないようにしましょう。